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徹底調査!薬剤師になるための必要な資格やスキル、難易度とは?

この記事の最終更新日は2020年05月13日です。
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薬剤師とは、医師が出す処方箋にもとづいて調剤し、服薬指導を行う「薬の専門家」です。人の命に関わる責任の重い仕事ですが、健康に貢献できるやりがいのある仕事でもあります。薬剤師は多様な働き方や職場を選ぶことができ、結婚や出産をした女性も仕事を続けやすいことから、女性に人気の職業のひとつとなっています。そこで、薬剤師になるための必要な資格やスキル、難易度などについてご紹介します。

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薬剤師の仕事とは

薬剤師の主な仕事は、医師からの処方箋をもとに薬を調剤し、服薬指導を行うことです。近年では、患者の薬歴を管理したり服用に関する相談を受けるなど、患者の健康管理をサポートすることも大切な仕事とされおり、果たすべき役割はより大きくなっています。
薬剤師の職場といえば病院や調剤薬局を思い浮かべる方が多いと思いますが、ドラッグストアや医薬品関係企業や化粧品会社など多岐にわたり、職場によって仕事内容が異なります。そこで、ここでは職場別に薬剤師の主な仕事内容についてご紹介します。

薬局

薬の調剤や服薬指導、患者の薬歴管理の他、医薬品の在庫管理も行います。また、必要に応じて処方箋の内容について医師に直接問い合わせをすることもあります。

ドラッグストア

お客様の症状や要望に応じて一般用医薬品(OTC医薬品)を提案したり、商品について説明したり販売することが主な仕事です。病院や調剤薬局と違い、接客やレジ打ち、棚卸をすることなども大切な仕事の一つです。また、店舗の売り上げを伸ばすために商品の陳列を工夫するといった運営に関する仕事を任されることもあります。

病院・診療所

注射や点滴も含めた薬の調剤、服薬指導、薬歴の管理が主な仕事です。病院によっては医師や看護師とチームになり、入院患者の治療に携わることもあります。

医薬品関係企業や化粧品会社

医薬品の研究や開発をすることが主な仕事です。医薬品に関するデータを管理し、資料を作成するといった情報提供も大切な仕事です。

薬剤師に必要とされている人材とは

厚生労働省の統計(2016年)によると、2002年には229,744名であった薬剤師は、2016年には301,323名まで増加しています(※)。今後も薬剤師の数は増え続け、飽和状態となることが予測され、特に都市部ではその傾向が顕著になると思われます。そのため、必要とされる薬剤師になるためには、資格を保有しているだけでなく、時代の流れに合ったスキルを身につけることがポイントです。今後必要とされる代表的なスキルをいくつかご紹介しましょう。
参照元:(※)平成28年(2016年)医師・歯科医師・薬剤師調査の概況|厚生労働省

語学力

2020年の東京五輪をきっかけに、今後日本には多くの外国人が訪れると予測されます。外国人観光客のお土産として人気の高いOTC医薬品の需要は今後一層高まると思われます。語学力に長けた薬剤師への需要は高まることでしょう。

コミュニケーション力

日本は高齢化が進み、国民の医療費は膨らみ続けています。国は保険制度を維持するため、医療費を削減するためのさまざまな施策を検討しています。その軸となる施策が在宅医療の推進です。今後は患者さんの家や施設といった、従来とは異なる環境でフレキシブルに立ち回れる人材の需要が高まり、高いコミュニケーション力が求められる時代になるでしょう。

薬剤師に転職する難易度は?

薬剤師になるためには、6年制の薬科大学や大学の薬学部などで学び、国家資格を取得する必要があります。国家試験の合格率は60~70%程度です。試験に合格した後、厚生労働省に薬剤師免許の交付を申請し、薬剤師名簿に登録されて初めて薬剤師として仕事をすることができるようになります。薬剤師の就職先は、薬局、病院・診療所、ドラッグストア、医薬品関係企業とさまざまです。薬局や病院、診療所、ドラッグストアなどは資格さえあれば就職できますが、医薬品関係企業では仕事の内容上、新卒以外の未経験者の就職は厳しくなります。
なお、近年では大都市の薬局や病院、診療所の薬剤師の数は飽和状態になりつつあります。地方の方が就職しやすい傾向にあるようです。

薬剤師になるために必要な試験・資格

薬剤師になるためには、薬学共用試験と国家試験は避けて通ることはできません。一般的な薬剤師になるまでのステップは、薬科大学や大学の薬学部で学ぶ→薬学共用試験に合格→薬剤師の国家試験に合格となります。そこで、薬学共用試験と国家試験とは具体的にどのような試験なのかご紹介しましょう。

薬学共用試験

6年制の薬科大学や大学の薬学部では、5年次以降に病院や薬局で実際に患者と接する実務実習が行われます。この実務実習に備え、各大学では、4年次の12月~1月に実務実習を行うレベルに達しているかを評価する全国共通の薬学共用試験が行われます。この試験に合格しなければ、実務実習に参加することはできません。
尚、薬学共用試験には知識を評価する試験「CBT」と、薬剤の調整や模擬患者を相手にしたシミュレーションテスト「OSCE」があり、いずれも合格しなければなりません。

薬剤師国家試験

6年制の薬学課程を修了した卒業、または卒業見込みの人に受験資格が与えられ、年に一回、2月下旬から3月上旬に2日間にわたって行われます。尚、4年制の薬学課程を修了して卒業し、大学院で修士または博士課程を修了した人にも受験資格が与えられます。(詳細は薬剤師国家試験の受験概要をご確認ください)
試験は薬学理論問題と薬学実践問題に分かれており、マークシート形式となっています。合格率は60~70%台を推移しています。

薬剤師を目指す人がおさえておきたいポイント

ここまで、薬剤師の仕事について紹介してきました。薬剤師になるまでの道のりは決して簡単ではありません。国家試験に合格して薬剤師の資格を取得しても、次から次へと発売される新薬の知識を習得する努力も求められます。
人の命に関わる大変な仕事ではありますが、その分、やりがいも感じることができます。 最後に、今薬剤師を目指している人がおさえておきたいポイントについてまとめておきましょう。

1.薬剤師は職場によって仕事内容が異なる

薬剤師は、薬局、ドラッグストア、病院・診療所、医薬品関係企業など、職場によって仕事内容が異なります。例えばドラッグストアでは接客やレジ打ち、店舗の売上を伸ばすことなども求められるので、自分に合った職場を選びましょう。

2.選ばれる薬剤師を目指す

近年、薬剤師の数は増加し続けており、大都市では飽和状態になりつつあります。語学力やコミュニケーション力などを高めるなど、時代の流れに合ったスキルを身につけ、選ばれる薬剤師を目指しましょう。

豊富な知識と経験を活かして頼られる薬剤師に

薬剤師になることは決して簡単ではありませんが、患者の健康に携わるやりがいのある仕事であり、近年ではその果たす役割もより大きくなっています。職場によって仕事内容が異なりますが、見方を変えれば、資格を持っていれば専門知識を活かし、さまざまな仕事をすることができます。試験に合格するのはもちろんのこと、豊富な知識や経験を積み、「選ばれる薬剤師」になりましょう。